「教員の長時間勤務解消はまったなし」城下県議意見書案に反対討論

12月20日閉会日に城下県議は議員提出議案に対する反対討論を行いました。いか全文です。

日本共産党の城下のり子です。

議第48号「教員の長時間勤務の解消や抜本的な処遇等を求める意見書」についてです。

本意見書が指摘するように、教員の長時間勤務の解消や処遇改善はまったなしの課題です。

教員の長時間勤務の根本的解決には、1,教員一人当たりのコマ数を削減し、教員の増員を図る、2,「残業代ゼロ法」給特法を改正し働くルールを確立するという2つが必要です。本意見書に反対する理由は、その2つが抜け落ちているからです。

 教員1人あたりの授業負担は長い間「小学校で1日4コマ」とされていましたが、90年代以降、「週休2日制」「ゆとり見直し」などを「理由」に、この基準を国が投げ捨て、小学校では、多くの教員が1日5コマ、6コマの授業をしています。教員の持ち時間数上限を4コマを目安にして、教員を計画的に増員する必要があります。

また 「残業代ゼロ法」のために、誰が何時間残業したのかまったく分からない状態が続き、長時間労働が野放しにされています。残業代をきちんと払う当たり前の制度にし、労働時間の把握と健康管理をはじめ専門職として働くルールの確立が不可欠です。

したがって、根本的解決のない本意見書案には反対するものです。