もうひとつの居場所となれるようにー精神障害者就労施設「ぷらす」「ぽんて」

11月12日精神障害者就労支援施設B型・地域活動支援施設と相談事業を行っている、ふじみ野市こころ会の「ぷらす」「さくら」に伺いました。伊藤初美・山﨑すなお両県議、足立しづ子ふじみ野市議のメンバーです。応対してくださった岩長泰志理事長(写真左)、ありがとうございました。

精神障害者の就労支援と地域活動支援センター(日中の通所事業)を併設しているこの施設。岩永理事長の思いは

「家からでてこれない人が、でてこれないか。作業とプログラムを組み合わせて、家とは別の最初の居場所となれれば・・・」

例えば、自宅から長期にでてこれなかった方が、こちらに通うようになり、見違えるように変わっていく、そのような例も紹介してくださいました。

「イメージは漫喫」です。

確かに、漫画がたくさんおいてあります。

PCもあり、PC用の個室まであります。オンラインゲームもできる!!

 

 

大量の色のついた水彩ペンがありました。イラスト教室も時々開かれるとか。

こうした場に安心して通えるようになった方が、次のステップへ踏み出すのが就労支援施設「ぷらす」です。

手帳作成など、作業を行い、一定の工賃を支払います。

 

翌日13日、伊藤初美県議は、足立市議とともに、同じ法人の精神障害者就労施設「ぽんて」にも伺いました。応対してくださった河井真紀さんありがとうございました。

 

 

こちらも、家からでる最初の居場所を目指し、居心地のいい施設へと努力しています。

午前中は、プラモデルセットの解体(捨てられるように分類する)や手帳作成など工賃を目指して作業をします。

午後は、

ぼっちゃ、もるっくなどゲーム大会や、バーベキューや「ほめほめ大会」(お互いのいいところをさがす)

など楽しみます。

 

20人の定員に3人の職員さんがいました。

精神的には不安定な利用者が通う場であり、突然利用者が落ち込んでしまうようなこともあります。

そういう時に大切にしているのは、両方の施設それぞれ、職員同士はなしあいです。

岩長さん河井さんが共通して話していたのは

「失敗をおそれない」

自分の失敗を他の職員とどんどん共有する。そのために、夕方4時からの職員の反省会を大切にしているそうです。

 

こうした施設を運営するうえでのご苦労を岩長さんに聞きました。

精神障害の特徴は、不安定だということです。

知的障害の方は比較的安定して、週5日で通ってこれますが、精神障害の場合は落ち込むときがあるのが当たりまえです。

しかし、施設への支援費は日割り計算で算定されますので、月単位の保育所などに比べるとどうしても経営が安定しません。

これは、高齢者や医療的ケア児の施設などでも共通している悩みです。

そのため職員の処遇も十分とはいえません。

 

「引きこもり対策がよくいわれますが、こういう施設を支えていくことこそが大切です」

足立市議の言葉です。