8月30日、精神障害者家族会の方たちと伊藤はつみ県議が懇談しました。
家族会の方々は「医療費助成の対象を精神障害者保健福祉手帳2級保持者まで拡大してほしい」と繰り返し県に要望しており、県議会は2021年9月議会で「重度心身障害者医療費助成制度における支給対象者の拡大を求める決議」を全会派一致して決議しました。しかし実現していません。
15歳で子どもが発病したという方は「最初何が起こったのかわからなかった。やっと医療につながり、新薬を処方され落ち着いてきて、これなら働けるかなと思った。でも精神が不安定で体も疲れやすく定職につけない。作業所に通ったりもしたが続けられず、いま50代だけれど、定職にはついていない」と実態を語り、また別の保護者の方は「働けないので、月6万円の障害年金が命綱。ここから医療費払うのだから大変で、病気にかからないように慎重に生活いている」と話していました。
家族会の方たちは「精神障害は誰でもなりうる」「精神障害者保健福祉手帳2級でも多くが働けない」「10年以上前から繰り返し要望している。県議会で決議が採択され、実現できるのではと希望を持った。しかし、県の答弁を見ると『国に要望します』というだけ。知事もすべての2級保持者ではなく、条件をつけるようなことを言っている。これでは後退」と訴えていました。
伊藤はつみ県議は「これまで『県は医療費助成は県と市町村で出し合わないといけない。市町村の意向もあわせないといけない』と説明してきました。しかし、15市町村がやると言っていることがこの間あきらかになっています。やると言っている市町村からまずはじめ、広げていくこともできる。超党派でとりくんでいきたい」と発言しました。