1月22日、障害者の暮らしの場を考える会と埼玉県が障害者施設の建設問題で懇談しました。柳下・前原両県議が同席しました。
要望の内容は
障害者施設整備のための国の補正予算が60億円計上された。国に対して積極的に働きかけ施設整備を進めてほしい。また、県単事業としても、施設建設をすすめてほしい。(入所施設を地域密着の施設としてみとめない国に対して)従来にない入所施設のあり方を検討する場を設けてほしい。などです。
1400人もの待機者がいる障害者の入所施設(2015・11月時点で1361人)。
高齢をむかえる重度障害者の保護者にとって、入所施設整備が待ち望まれています。
施設関係者からは
「昨年の厚労省との交渉で非常にがっかりした。厚労省は障害者入所施設を『単純に足りないとはいえない』と、認識している。その理由は*二重カウントがある*もう死んだ人がいるのではないかなど」、として、県の認識も問いました
県の担当者は、
埼玉県は入所調整会議ももって、二重のカウントをしないように精査して、本当に緊急なケースを数えている。今年度も、入所施設をつくりたいと3回厚労省に出向き、埼玉県の状況を伝えてきた。国に対しては施設審査会を通ったものはすべて(補助事業として)採択してほしいと考えている。国も埼玉の意見を否定はしない。
このように語り、参加者の期待の声があいつぎました。
そのほか参加者からは
今、施設に入所できずショートステイをつなげてやりくりしている障害者もいる。中には14か所も施設を転々としたという話もある。「ロングショートステイ」という言葉もある。
30歳の知的障害の子どもがいる、この子をおいて先に行かなければならない。国に対して何をすればいいのか?わたしの残りの人生はこの子に捧げている。バザー人生だ。
また、職員の処遇改善を求める声も相次ぎました。