斎藤宏之所長、沼田孝司副所長に応対いただきました。ありがとうございます。
越谷児相の管轄区域は、春日部市(総人口約23万人)越谷市(約34万人)幸手市(約5万人)宮代町(約3万人)杉戸町(約4万人)松伏町(約3万人)で、総管轄人口は約73万人となります。鳥取県、島根県に匹敵する人口です。
人口は減少傾向ですが、世帯数は増加しており、核家族化が進んでいることがわかります。
相談受けつけ件数は、令和元年度3886件から令和4年度4588件と激増で、いずれの自治体も同様です。相談内容は、虐待が増加しています。
措置(受け入れ)施設は、ほとんどが児童養護施設で、乳児院、知的障害児入所施設と続きます。里親委託は年間20数件程度で、施設への入所が主流となっていることがわかります。
この児相には一時保護所が併設されており、定員30人に対して、令和4年度は1日平均保護児童数は31.4人と常に定員超過状態にあります。
説明後質疑応答を行いました。
春日部市議団は、令和3年の春日部市の児童虐待死事件を問題視。
「最悪の結果を招かないよう、児相の毅然とした対応を」
など意見がありました。
「保育士は子供が登園しないでいることを非常に心配していた。それなのにどうして防げなかったのか」などの質問から、要保護児童対策協議会を充実させていく努力が大切だと認識が共有されました。
*要保護児童対策地域協議会
児童福祉関係(市町村の児童福祉・母子保健等の担当部局、児童相談所、福祉事務所(家庭児童相談室)、など)保健医療関係(市町村保健センター、保健所、医療機関、など)教育関係(教育委員会、幼稚園、など)警察・司法関係(警察、弁護士会、など)人権擁護関係(法務局、人権擁護委員)などが協議する場
児相の課題はさまざま多岐にわたっており、市町村の機関との連携が非常に大切となっています。都道府県に匹敵するような管轄人口をもつ児相では、限界があります。
春日部市に児相を!引き続き運動を広げていきます。