学習支援教室を視察

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子ども学習の広場を見学する前原県議(右端)

前原かづえ県議はこのほど、三芳町にある子ども学習広場とふじみ野市にあるアスポート学習教室をそれぞれ訪れ、生活保護世帯などの子どもたちに対する学習支援の取り組みを見学しました。ふじみ野市、富士見市、三芳町など地方議員も同行しました。

小学生から学習支援が必要

13日の「子ども学習教室」の視察では、主催団体のNPO街のひろばの長谷川雅恵副理事長、梶加寿子理事らが応対し、団体の目的主な活動などを説明しました。
梶理事は「中学生でいきなり教室にきても人間関係をつくりきれない。学習支援は絶対に早い方がよく、小学生から支援をやるべきだ」と強調しました。

学習教室が開かれる公民館の一室では、支援スタッフが子どもたちの宿題を手伝ったり、宿題の終わった子どもたちとトランプで遊んだりしていました。

【NPO街のひろば】
・1997年より、日本語を母語としない児童生徒の日本語指導、学習支援をスタート。現在は、さらに教育的・精神的・経済的に支援を必要とする弱い立場の人々を対象に、学習環境づくり、拠り所となる場や情報提供、相談・支援活動を行っている。
・主な事業として、こども学習広場、スポーツ支援、日本語学習支援、外国人生活相談などを実施。
・埼玉県で最初の学習支援事業・アスポート事業のモデルとなる。全国でも数少ない小学生への学習支援をしている団体。

家庭訪問とマンツーマンの学習支援が肝心

19日のアスポート学習支援教室の視察では、アスポート学習支援事業統括責任者の白鳥勲氏、会場を提供している老人福祉施設の野溝守施設長、県社会福祉課の服部孝主幹が応対しました。
白鳥氏は「なによりも生活保護世帯への訪問活動で子どもとつながり、学習教室に来てもらう活動が大事。学生ボランティアなどとマンツーマンで学ぶなかで、学習意欲の向上など子どもが大きく変わり、高校進学もできるようになる」と話しました。
野溝施設長は「単に偏差値を上げるだけの学習教室ではなく、お年寄りや施設スタッフ、学生などいろんな年代の人と関わるなかで社会性や大人への信頼感をはぐくむことになる」と会場提供の効果を述べました。

事業の概要などの説明を受けた後、学生ボランティアとマンツーマンで食堂で学ぶ中学3年生たちを見学。高校受験まで数か月に迫った中、それぞれ集中して学ぶ姿が印象的でした。