1月24日、柳下礼子県議と前原かづえ県議は、西川材の中心地埼玉県飯能市を訪問し
県産木材西川材振興政策についてヒアリングを行いました。
党飯能市議団の3人が同席しました。
応対してくださったのは、飯能市森林づくり推進課長の吉澤享課長はじめ職員のみなさんです。
ありがとうございました。
*西川材 埼玉県の南西部、荒川の支流入間川、高麗川、越辺川の流域を西川林業地と呼んでいます。
江戸時代この地方からいかだにより江戸に木材を流送していたので「江戸の西の方の川からくる材」という意味から
「西川材」とよばれるようになりました。節が少なくて美しく、強度の高い西川材は江戸時代から人気で、
関東大震災・戦災からの首都の復興の力となりました。
飯能市は、行政面積19305haのうち、森林面積は14569haと、75%が森林です。
うち、人工林は11921haと82%を占めています。
飯能市内の人工林(杉・ヒノキ)の約9割が木材として利用可能な10年以上の樹齢となっています。
市は森林整備はもちろん、利用促進に全力をあげてきました。
中でも、西川材をふんだんに使った公共事業として飯能市立図書館などが紹介されました。
平成30年より39年までの「第6次飯能市森林整備計画」では
令和6年には7500万円に達する森林環境贈与税などを財源に森林機能最適化プロジェクトが進められています。
最適化とは、杉・ヒノキの人口林を40年かけて元のように針葉樹と広葉樹の混合林に戻すことです。
針葉樹の人工林は手入れがかかせないため、森林では生業が成り立たない現在では
昔の森林の形にもどし、管理ができるようにするためだそうです。
また、市は、森林認証制度を活用し西川材利用促進を進めています。
ヒアリングに先立って訪問した飯能商工会議所にもあったポスター。
適切な森林管理を評価し、そこから生産される木材利用を促す森林認証制度が世界的に進んでいます。
飯能市は加工・流通のCoC認証と森林管理のFM認証を一体的取得するために飯能市森林認証協会を設立。
協会には市も参加。県もオブザーバーとして参加しています。
先に訪れた飯能商工会議所に対してはこの認証制度の利用をつよくお願いしたとのことでした。
認証制度の維持には一定の費用がかかるため、県は補助制度を創設しました。
市から県への要望としては、認証制度の普及をお願いしますとのことでした。
そのほか、市としてはスマート林業の導入や、ゼネコンとの協定などに取り組んでいます。
市庁舎の外には、こんなベンチがありました。
伐りすてられて終わってしまうはずだった木を天然乾燥しながらのベンチに使っています。
市の曙の森公園や私立図書館の庭にもあります。