柳下礼子県議一般質問②「狭山保健所を分割し、所沢保健所復活を」

10月1日柳下礼子県議は、本会議一般質問に立ち、新型コロナウイルス感染症対策として保健所体制強化、PCR検査の推進について追及しました。

 

管轄人口最大の狭山保健所を分割し、廃止した所沢保健所の復活を

柳下県議は、保健所体制の強化について知事が「20万都市に保健所設置が望ましい。設置を働きかける」と発言していることから、所沢保健所を取り上げました。前知事は、県所沢保健所を廃止する一方で「(所沢のような)30万都市は自前の保健所をもっている、それが一般的」と語りました。このように保健所をむりやり廃止して「自分でつくれ」と追い込むやり方では、市が納得するわけがないと柳下県議は厳しく指摘。

「管轄人口78万人の狭山保健所を分割し、所沢保健所を復活すべき。その上で市の要望など丁寧に相談していくべき」と追及しました。保健医療部長は「県所沢保健所を廃止し狭山保健所に移転したのは施設の耐震性能や老朽化の状況などを考慮したからだ」として「県としては所沢市において保健所政令市への移行を検討していただいたうえで、保健所設置を目指すと判断された場合にはできる限りの支援をしていく」と答弁しました。

柳下県議は再質問で「管轄人口県内最大の狭山保健所分割は県の責任」「それでも市に保健所設置をというなら、土地・建物・人的支援を含めた全面的な支援をすべきだ」と迫りました。

高齢者・障害者施設のPCR検査に効果はある

柳下県議は、ワクチン接種を進めるとともに、PCR大規模検査を求め、その効果について質問。知事は高齢者・障害者施設の職員・入所者を対象にPCR検査を実施してきたことから「こうした施設ではクラスター発生の確率が高いと想定されているにもかかわらず、陽性率は平均すると0.02%以下で、ご指摘の通り検査で感染者を明らかにし隔離することの効果はある」と答弁しました。

一方で、施設職員へのPCR検査で、これまで80人あまりの無症状感染者を特定し、クラスターの発生を未然に防いできたにもかかわらず、県はこの検査を10月までとしています。柳下県議は、施設職員の定期的検査の継続を求めました。これに対して福祉部長は「11月以降の検査は国の方針・・・を踏まえ検討する」と答弁しました。