柳下礼子県議は、所沢市内の認可保育所の保育士のみなさんと懇談しました。
園長・主任・ゼロから年長、給食などの担当のみなさんから、かわるがわる要望をいただきました。
コロナへの不安
保育士のみなさんの第1の声は「自分が子供たちにうつしてしまったらどうしよう」「一番最初にコロナになったらどうしよう」ということです。
幼児たちにマスク着用は難しく、所沢市も幼児のマスクはしなくてもいいとしています。乳児たちは、常にだっこが必要で、距離をとることできません。
そんな中で、保育士たちは最大限感染予防に努力しています。消毒や、分散しての食事、朝夕保護者がやっていたことも保育士の仕事です。
感染をさけるために、行動はなるべく自粛しています。同年代の友人たちがあちこちでかけているのに、自分がもしコロナにかかったら2週間休みとなって迷惑をかけてしまうと必死に抑制しています。
コロナ禍でもいい保育がしたい
そうした中でも、保育士さんたちはいい保育をしたいと切実に願っています。
マスクの着用で子供の表情が読み取りにくいが一生懸命保育している。クッキングができなくなってしまったけれど、ルッキングはできると「お料理の様子をみてもらうようにした」など工夫しています。
コロナ禍で保護者たちの心も揺れています。特に医療関係の保護者は、感染予防に過敏になっています。また生活が苦しい保護者もでてきています。暴力的になっていたり、暴言を子どもにぶつけてしまうケースもあります。
こうした、保護者の気持ちもケアしていきます。
専門職=エッセンシャルワーカーとして処遇改善を
保育士さんなど共通の訴えは、コロナ禍でみえてきた保育士の専門性を認めてほしいということです。
さいたま市では当初、保育士がエッセンシャルワーカーとして認められていなかったといいますが、
所沢市では、粘り強く市に働きかけて、エッセンシャルワーカーとして認めてもらっています。
そして、専門職であるなら、そういう処遇としてほしいということです。
友人と、給料を比較したら、あまりに自分が低くておどろいた若い保育士さん。
国の処遇改善費はキャリアアップが条件となっているため、若い保育士に反映しにくいといいます。
コロナ禍の少人数保育で目がゆきとどく=配置基準の改善を
コロナによる最初の緊急事態宣言では、保護者が仕事を休む例が多く、保育所にくる子どもが激減しました。その間は、本当に一人一人に目が行き届いたといいます。
だからこそ、ゼロ歳児3人に保育士1人などという配置基準をぜひ見直してほしいという要望でした。