救命救急センターをささえる川越救急クリニック訪問

右から川口知子党川越市議、守屋県議、池浜朱美川越市議

2月22日守屋裕子県議は、党川越市議とともに川越市内にある川越救急クリニックを訪問し

上原淳院長と懇談しました。

コロナ禍の中、「検査できない!」の声にこたえ

昨年3月4月と原因不明の肺炎の人が来院するように。保健所に問いあわせてもPCR検査をやってもらえないことから

「民間でやろう!!」と帰国者接触者外来をはじめました。

協力したいけれど、補助事業がうまくマッチしない

コロナの波はいったん落ち着くも、第2波がはじまり、県からの「入院病床がたりない!病床も設置してほしい」という要請をうけ

「やってみよう」としましたが

病床設置のための、改築補助がおりず、断念することに。

救急外来の中で、コロナ患者を受け入れてきましたが

深夜、救急車で運ばれてきたコロナ患者の中に、県南部など遠距離の方が増えてきました。

(戸田中央総合病院などのクラスター発生の影響か)

こういう方の帰りの足がない(タクシーは頼めず)ので、コロナ患者搬送車を買ったが、これも補助対象になりません。

コロナ防止のための備品整備に対する助成も、品薄な備品が多く、納品までまっていると補助申請が間に合わないとのことです。

PCRの外来も、常勤医師がつねに1人確保されていなければならないため、補助は受けられません。

民間クリニックが、コロナ対策に積極的ではないなど問題にする人もいますが

コロナ対策に協力する意志はあっても、できない状況があるということがわかりました。

埼玉医大の救命救急センターに集中する時間外患者の分散を

福岡県の大学を出て、埼玉医大で救急医療の勉強をしたいと思っていた上原院長

埼玉県の救急搬送に要する時間は、全国の下位グループで、「福岡県の方がずっとまし」だと福岡へ帰るのをやめて埼玉医大の救急医局長に。

埼玉医大に救急患者が集中し、各科の専門家が救急対応に追われることから、「分散させなければ」

時間外診療で専門家がつぶれてしまわないよう、「軽症患者は面倒見よう」

自分は総合的な力量で、「ER(緊急救命室)向き」であるとクリニックをはじめたそうです。

11年前に開業申請をしましたが

県からは「なんでそんなのやりたいの?埼玉医大が近くにあるのに」といわれたそうです。

救急告示病院になるまでにも時間がかかったといいます。

実際は、1次救急、2次救急でこそ、医師の力量が問われると、上原院長は強調します。

*重篤な救命救急センターは県内に8カ所あります。一方入院が必要な程度の救急医療は2次医療圏で病院輪番制で行われます。

軽症である1次救急は、市町村の責任で夜間診療所などが設けられています。

近年、救命救急センターに軽症な患者もふくめて、患者が殺到し、疲弊させている状況があります。

現在も1次・2次救急整備は、大切な課題です。