10月29日、加治丘陵を考える会飯能のみなさんが、
県みどり自然課に「阿須山中における開発事業に関する、希少種動植物の調査と保護のお願い」を手渡し懇談しました。
村岡正嗣・秋山文和・前原かづえ・秋山もえ県議が同席しました。
埼玉県森林審議会は、阿須山中のメガソーラー・サッカー場建設計画の林地開発について「やむを得ない」としつつ
市と事業者に対して4つの事項について市と事業者が協力し、地域の理解の促進に努めるようにとの意見を付しました。
そのため県は開発許可と同時に、市に「当該事業を進めるに当たっては、地域の理解の促進に努めてください」と通知しています。
飯能市はこの県の通知に対して
「(1)これまでに事業者の調査で確認された植物希少種の取り扱い
移植時期及び立ち合い者等の詳細については埼玉県等と協議して決定します」
「(2)工事の着手後等において、開発区域内及び周辺において希少野生生物が確認された場合の取り扱い
速やかに埼玉県環境部みどり自然課に報告の上、指導・助言を仰ぎながら、保全対策等を適切に実施するよう市では事業者を指導する」と
回答しています。
しかし、事業者は林地開発許可直後に工事着手しているにもかかわらず
すでに阿須山中に発見されている県レッドデータブック記載のコクランなどの移植保護策については、いっさい県に相談がありません。
加治丘陵の自然を考える会の長谷川順子会長は、
会の皆さんが独自に調査確認した24種類の希少植物の表も示しながら
「希少種の保護や確認が不十分なまま行為が着工されておりますが、このまま工事が進めばこの素晴らしい自然環境の壊滅的な破壊が予想され
阿須丘陵全体の希少動植物の生育及び生存が脅かされると危惧されます」と市民の了解なく工事をすすめないよう県の指導を求めました。
みどり自然課は「ご要望について、思いは同じ。
市の方からは、コクランについても、その後発見されている希少種についても相談がない」と
市に対して、市民から情報提供してほしいと語りました。
秋山文和県議は「ぜひ、市に対しても強く求めてほしい。市民に訴えてほしい」
村岡県議は、「このままでは、秩父はじめ埼玉県の山林が虫食いだらけになってしまう。
県環境部は何ができるのか、しっかり考えて、がんばってほしい」
前原県議は「市が協議を申し出てこない場合どうするのか?」と市への働きかけを求めました。