(4月27日もえブログより)
いまどの部署よりも多忙を極めているのが保健所だと思います。お忙しいなか、お時間をとっていただくことができ、懇談のなかで、さまざまな課題が見えました。
本日の懇談には、小坂所長、佐々木副所長、安達保健予防推進担当部長が対応してくださり、私と竹田えつ子鴻巣市議団長、平田みち子上尾市議団長の3人で伺いました。
本当にありがとうございました。
以下、懇談でわかったことや課題です。
●現在、保健所としてコロナ対応で行っている業務は5つ。①電話相談の対応、②帰国者接触者外来受診の調整、③入院・搬送の調整、④行動歴と濃厚接触の調査、⑤濃厚接触者と退院患者の観察。
●大変なことのひとつは深夜の電話を受けること。救急隊員からの電話(救急搬送している患者に発熱あるがどうしたらいいか等)が多く、待ったなしの電話で、3~4件かかってくることもある。深夜対応については、幹部6人が毎日交代でケータイを持ち帰り対応しているが、かなりきつい。
●救急隊員へ防護策や対応の仕方などを県の消防で研修をもっと強めてくれるとありがたい。
●民間が24時間対応している県民サポートセンター(電話相談窓口)は開設されているが、そこでは地元の医療機関のことなどはわからないため、けっきょく地元の保健所に連絡を、と案内され電話が入る。
●平日の電話での相談には、8人の保健師が6つの回線で対応している。なかなか休みがとれず、時間外での仕事も多い。ようやく平日、順番に代休がとれるように調整しはじめたところ。
●電話を受ける負担が、とりわけ深夜の電話の負担が軽減されるとありがたい。
●PCR検査が必要かどうか振り分けるチェックシートがある。濃厚接触者であっても症状が出ていない場合はPCR検査を行うことはない。症状がでたら検査をしている。
●通常業務のなかでも、待ったなしの業務が、警察からくる精神科の措置入院の手配の業務。コロナ以外にも通常の業務が普通にあるので非常に忙しい。
●知事部局などから5人の支援が来ていることは本当にありがたい。
●鴻巣保健所内のコロナウイルス感染者は20名(鴻巣市10名、上尾市5名、伊奈町3名、桶川市2名、北本市0名)。
●鴻巣保健所内の電話相談件数(1月27日から4月23日まで)は4403件。そのうち2000件ほどが発熱などの症状があり方からの相談。相談の結果、帰国者接触者外来につないだのは71件。一般医療機関につないだのは25件。経過観察としたのは93件。不安だという方の相談が終了したのは4159件。その他、発生時の対応や法的なこと、感染防護策などをお伝えしたものが53件。
現場に行き、お話を聞いて、大変な状況がよくわかりました。
なんといっても、この間、埼玉県が保健所を統廃合してきたことが、各保健所の負担を大きくしていることは間違いありません。
専門的な仕事をする部署については、もっと手厚くしなくてはならないのだと強く感じました。
いまの困難を乗りきるためには、なんといっても、専門外の事務的な業務について、別の方が担っていただけるよう、他部署からの人的支援が求められていると思います。