知事提出議案への反対討論

7月5日、6月定例会閉会の日の本会議で、柳下礼子県議が知事提出議案への反対討論を行いました。以下は全文です。

柳下礼子です。

日本共産党議員団を代表して、

第71号議案「埼玉県手数料条例の一部を改正する条例」

第74号議案「埼玉県税条例の一部を改正する条例」

第76号議案「埼玉県公安委員会等が行う事務に関する手数料条例の一部を改正する条例」

第77号議案「専決処分の承認を求めることについて」

第80号議案「埼玉県道路公社の狭山環状有料道路等の料金の変更の同意について」

第81号議案「山梨県道路公社の雁坂トンネル有料道路の料金変更の同意について」

に対する反対討論を行います。

 

はじめに第71号議案、第76号議案、第80号議案、第81号議案についてです。反対の理由は、10月からの消費税増税を前提に、手数料や料金を引き上げているからです。とりわけ、第80号や81号議案の狭山環状有料道路の料金引き上げや皆野寄居有料道路、雁坂トンネル有料道路については地元から「有料道路を避ける自動車が付近の住宅を抜け道として使うので危険」「通勤で日常的に使うのにあまりに料金が高い」として、無料化や料金引き下げの声が強く上がっています。これ以上の引き上げは認められません。

第74号議案の中には個人県民税の非課税措置を未婚の扶養者に拡大する措置もあり、その部分は歓迎します。しかし、自動車税の種別割の引き下げは消費税増税を前提とした景気対策であり、反対です。なお、77号議案の不動産取得税の減額特例措置の適用期限の延長も同様です。このような一時的な対策を行うのであれば、増税を中止すればいいではありませんか。

7月1日の日銀短観も景況感が悪化し、2年9か月ぶりの低水準となりました。消費税増税に賛成という人たちからも「こんな時に増税していいのか」という声があがっています。日本共産党は、「大企業優遇税制を是正し、中小企業並みの負担を求める」「富裕層優遇税制を是正する」「米軍への思いやり予算を廃止する」など、消費税に頼らない財源確保策を提案してきました。

それでも、安倍政権は消費税増税に突き進んでいます。このまま、暮らしと景気をこわす大増税を座してみているわけにはいきません。まだ、間に合います。この7月、「増税ストップ」の審判を下し、増税中止に追い込むべきです。