教科書採択問題について各団体と懇談

教科書採択問題について各団体と懇談_0埼玉県教育委員会は6日の定例会で、県立伊奈学園中学校で来年度から使用する歴史と公民の教科書について、2011年度に続き、侵略戦争を美化する育鵬社版とする採択案を決定しました。27日の定例会で正式な採択が行われる見通しです。

このような事態をうけ、日本共産党埼玉県議団は17日、県立伊奈学園中学校の教科書採択案の決定について関係団体から意見を聞き、懇談しました。
懇談には、埼玉県高等学校教職員組合、教育と自治・埼玉ネットワーク(以下、埼玉ネット)、さいたま教育文化研究所の代表者らが出席し、村岡正嗣、前原かづえ両県議が応対しました。

埼玉ネット共同代表の藤田昌士さんは、懇談の前に、今回の教科書採択案の決定について、その公正を図るため、協議のやり直しを求める請願を県教育委員会に提出したことを報告。「個々の教科書に対する各委員の意見がほとんどないままに、いきなり委員の無記名投票で採決した。合議制の形骸化だ」と批判しました。

他の参加者からも、教育委員勉強会や選定検討委員会など今回の教科書採択に至る枠組みの問題点や、教科書展示会での来場者アンケートの活用の不十分さなどが指摘されました。