2月10日、村岡正嗣県議は矢野・板橋両川口市議とともに川口市並木地区の子ども食堂「わっか食堂」を視察しました。
わっか食堂は、川口市職員の石川哲也代表が職場の仲間などに声をかけて、2016年4月から始めました。当初は月一回でしたが、夏休みに週一回のペースで開催したところ、子どもたちからずっと週一でやってほしいと強い要望があり、そのまま毎週土曜の開催を続けています。時間は12時~15時、参加費は大人は200円、子どもは無料です。
当日は、10人ほどの小中学生とともに麻婆豆腐を中心にボランティアの手作り料理をいただきました。食事が終わると、女子同士でおしゃべりをしたり、スタッフとまったりする姿がみられました。こどもたちがゆったりくつろいでいる様子がとても印象的でした。
石川代表は「不登校の子どもたちもいます。子どもたちが安心できる場にしたいので、学習支援などやるべきことを特に決めていません」と話します。
わっか食堂はすべてがボランティアなど市民の力に支えられています。とりわけ地域のみなさんの理解が大切だといいます。わっか食堂では、開設する前に内覧会を行い、自治会役員など地域の方を招待。自分たちの活動を理解してもらうことで、その後、食材の支援やカンパの協力などが寄せらるようになったそうです。
また、民生・児童委員さんの協力がとても重要で、様々な困難を抱えている子育て世代に子ども食堂の開催を紹介してもらうことができるとのことです。
石川代表は、スタッフや開催場所、運営費の確保、保健衛生の問題、子ども食堂のネットワークづくりなどをの課題としてあげました。
そのうえで、①岡山県のガイドラインのようなこども食堂の衛生面への指針をつくること、②子どもたちの事故を補償するなど子ども食堂に適した保険の創設、③公共施設の利用料減免措置④無償の食材提供など情報交流を目的としたネットワークづくりへの支援⑤民生・児童委員や学習支援教室など行政の取り組みのなかで必要な家庭への情報提供など、行政への要望を寄せてくれました。