埼玉県初の夜間中学校が開校実現へ

2019年4月に川口市と県は共同で市内に県内で初の公立夜間中学校を開校します。

これを受けて、2月8日、日本共産党埼玉県議団は「埼玉に公立夜間中学を作る会」(作る会)と「川口自主夜間中学」からの代表と懇談しました。県議団からは村岡県議、前原県議が出席しました。

 

設立する上で様々な課題が

「作る会」は1985年から県内に夜間中学を設立する運動を行ってきました。「川口自主夜間中学」は必要とされる方に週二回、学習支援をおこなってきた団体です。

懇談の中で、参加者からは、「今回の開校の事実が全国の運動を励ますようになればうれしい。ただ課題もたくさんあるのも事実」として、「川口市長は200人規模の開校を目指すと言っているが教員数や生徒数などは未定」「応募者によって適切な人数を配置して欲しいし、人数にこだわらずに開校して欲しい」「外国籍の生徒が八割を越えると予想される中、語学や学習に関する学習支援員の手厚い支援が必要」「どんな市町村から通う生徒に対しても、どんな経路であっても通学定期券の発行を進めて欲しい」などの問題点や要望が出されました。

 

夜間中学をつくる協議会に長年、尽力してきた団体を

さらに民間団体と行政との懇談会は最近、開催されましたが、夜間中学を作るための行政の協議会に「作る会」等、市民団体は加入していないません。

「意見や要望がきちんと反映されない恐れがある」として、行政と民間団体が共同で協議会を構成できるように働きかけて欲しいと要請されました。

 

多くの人が学べる夜間中学の設立を

県議団へのその他の要望としては

・県内では多くの地域は川口市に通うのは遠くて困難。これを皮切りに様々な場所に夜間中学を作っていって欲しい。どんな人にも学ぶことを保障できるように行政に働きかけて欲しい。

・今後も川口市の夜間中学校計画の規模や内容を明らかにさせながら公表をして欲しい。

・夜間中学校の必要性や大切さを多くの県民に広めていって欲しい。

などが寄せられ、これに対し村岡県議は「夜間中学が今回設立されるのは皆さんの長年の運動の成果。さらに関係者の皆さんの要望が生かされる学校を作っていきましょう。県議団としても頑張っていきます」と応えました。