世界最大級の治水施設・首都圏外郭放水路を視察 

11月28日、日本共産党埼玉県議団は春日部市の庄和排水機場(国管理)を訪れ、世界最大級の巨大地下放水路「首都圏外郭放水路」を視察しました。
埼玉県東部の中川・綾瀬川流域は地盤が低く、川の勾配も緩やかで水が溜まりやすい地形で、急激な都市化がすすむなか、これまでも幾度となく洪水被害を受けてきました。そのため、水害に強い街づくりを目指す「中川・綾瀬川総合治水対策」がすすめられ、首都圏外郭放水路はその大きな柱として1993年に着工、13年後の2006年に完成しました。

 

 

 

この首都圏外郭放水路は、中川、倉松川、大落古利根川などから流れ込んだ洪水を江戸川を流すためにつくられた「地下の川」で、トンネルは国道16号の地下50m、全長6・3kmにおよびます。庄和排水機場には、地下神殿のような調圧水槽から江戸川へ洪水を排水するための国内最大級の巨大ポンプがあります。排水量は最大で1秒間に200㎥にのぼります。

 

 

はじめに、首都圏外郭放水路地底探偵ミュージアム「龍Q館」で国交省の職員から概要について説明をうけました。総事業費が2300億円、当時としては最高レベルの技術を集めて建設されたこと、今年は江戸川に7回排水したこと、一日あたり100人ほどの見学者があり、マスコミの取材や番組作成の依頼も多いことなどは印象的でした。

 

 

 

その後、地下に巨大空間が広がる調圧水槽を見学しました。巨大な地下神殿を思わせるものでした。調圧水槽のうえにある土地は、春日部市のサッカーグランドとして活用されていることのことです。