埼玉県議会決算特別委員会、4日目(10月30日)は環境部と県民生活部の審査がおこなわれました。
測定地点を増やすべき
環境部の審査で日本共産党の前原かづえ県議はまず、航空自衛隊入間基地及びアメリカ軍横田飛行場周辺の騒音調査に関して「軍用機が県内30自治体を飛行している状況下で現在の12箇所の測定地点をもっと増やすべきではないのか」と質しました。環境部は「12地点は航空経路の真下に設置している。現在の数で充分だ考える」と答えました。前原県議は「騒音を監視する上でも測定地点をもっと増やすべき」と要求しました。
平地林の希少種保全を求める
次に県が三芳町,藤久保の平地林を緑のトラスト保全地として取得した件に関して「取得権者の意見を聞いたのか」と質問、さらに「平地林内に散策路をつくる場合は希少種を保全する」よう求めました。環境部は「市町村を通じて地権者の意思は把握している、平地林を守っている地域のボランティアの方や三芳町とも保全方法を協議しながら進めていく」と答えました。
戦争の悲惨さと平和の尊さを伝える展示を
次に県民生活部の審議で、前原県議は埼玉県立平和資料館の移動教室(ピースキャラバン)の実施数を質問。県民生活部は平成28年度は78回、のべ6820人が参加してもらえたと返答しました。続いて館内で28年度、5回のテーマで開催されたギャラリー展の成果について質問。県民生活部は「戦時下の家族の様子や子どもたちの遊びの中身に関する資料を展示して好評を頂いた」と答弁。前原県議は「これからも戦争の悲惨さと平和の尊さを伝える展示や活動」を要望しました。
県内のアマチュア文化団体の文化活動や芸能郷土団体の備品整備に助成を行っている文化振興基金助成事業について、その成果と課題について質問、県民生活部は「県民の自主的な芸能、文化活動をこれからもサポートし盛り上げていく。次世代育成にも力を入れる」と答弁、前原県議は「県が伝統文化を財政的にも支えていく」よう重ねて求めました。