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循環社会対策特別委員会における柳下礼子議員の質疑(要旨)

(2009年12月18日)

 

〈質疑〉

 

柳下礼子議員

(1)モデル箇所の一つである柳瀬川には熱心な住民が多い。そのために住民により意見が分かれる状況もあったと聞いている。整備内容を検討するためのワーキングチームでの検討状況はどうか。また、ワーキングチームを恒常的にやっていけないか。
(2)柳瀬川は、山口貯水池が完成してから水量が減った。昔はミヤコタナゴが棲んでいたが、ミヤコタナゴが棲めるような環境を目指すことについて、県としてはどのように考えているのか。
(3)水質の悪化を防ぐためには、公共下水道の整備が大切であり、特に、合流式下水道の改善が必要と認識している。現在の合流式下水道の割合と、今後の改善の見通しはどうか。
(4)合流式下水道の改善として貯留管やスクリーンの設置があるが、県として貯留施設の設置をどのように進めていくのか。

 

水辺再生課長

(1)柳瀬川では、ミヤコタナゴを復活したいという考え方と川で遊べるようにしたいという考え方があり、この2つの考え方が対立していた。県としては、どちらの考え方にも加担せず、住民の方 々で議論していただくというスタンスをとった。その結果、ワー キングチームで検討を重ねる中で双方が納得できる形で整備内容がまとまった。
 水辺再生事業は継続が必要であると考えており、これをリーディング事業として県全体のムーブメントにつなげていきたい。整備が完了しても、住民の維持管理活動をサポートするなど、住民の方々との接点を引き続き持っていきたい。
(2)今すぐに、ミヤコタナゴが棲むことはできないが、ミヤコタナゴが棲める環境にはしたいと考えている。

 

下水道課長

(3)現在、埼玉県では約63,000ヘクタールの下水道を整備しているが、そのうち合流式下水道の面積は、約7,400ヘクタールであり、全体の約12%である
(4)合流式下水道は、平成12年頃、東京湾にオイルウォールができたり、ゴミが大量に流れてくることから問題が顕在化した。その後、平成15年に下水道法施行令が改正され、平成25年度までに合流式下水道の一定の改善をすることになった。そこで、関係する14市が順次改善事業に取り組み始めたが、市単独では思うように事業が進まないことから、平成19年から県の流域下水道の処理場で、市の対策が軽減できるよう検討している。例えば、いくつかの処理場に下水を一時貯留する施設を設置したり、荒川水循環センターにある下水を簡易処理し放流している施設の機能を強化することなどにより、改善事業を進めていきたい。

 

柳下議員

 下水道法施行令改正により、平成25年度までに一定の改善をするということは、分流式下水道を設置した場合と同じ効果が上がると捉えてよいか。

 

下水道課長

 分流式下水道への移行が効果的であるが、多額の費用と期間がかかるため、改善目標を分流式下水道と同程度の水質にすること、未処理で河川へ放流する回数を半減することとしている。
県と市では、平成25年度までに完了できる合流式下水道緊急改善計画を合わせて策定しており、事業を集中させて対応したい。

 

〈意見・提言〉

 

柳下議員

 合流式下水道の改善については、平成25年度までの完成を目指して、市町村とも協力し、県がリーダーシップを発揮して取り組むこと。

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