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教育改革・文化・スポーツ振興特別委員会における山川すみえ議員の質疑(要旨)

(2009年10月13日)

〈質疑〉

 

山川すみえ議員

(1) 文化振興基金の活用による支援の他に、文化団体に対する支援は、どのようなものがあるか。
(2) 嵐山史跡の博物館は地元移管されることになっていたが、どうなっているのか。
(3) 嵐山史跡の博物館とさきたま史跡の博物館の館長は兼務となっている。また、川の博物館と自然の博物館の館長も兼務である。距離の離れている2館の兼務で業務に支障はないのか。
(4) 川の博物館の指定管理者制度導入の効果はどうか。
(5) 博物館の評価制度について、HPを見たら視点と指標の修正が行われているとなっていた。どのような修正を考えているのか。
(6) 県では20歳以上の県民のうち55%以上が週1回以上スポーツを行うことを目標としているが、平成19、20年度の状況はどうなのか。
(7) 総合型地域スポーツクラブ運営費の財源は、会費とサッカーくじの助成金によって賄われている。サッカーくじの助成金では配分の公平性や平等性が保たれないのではないか。また、totoのロゴをつけさせるということで大変社会問題になっている。子どもたちにギャンブルを宣伝させるという極めて由々しき事態をどう考えるのか。国や県がクラブへの補助金を出すべきではないか。
(8) 企業や大学などのスポーツ施設の開放状況はどうなっているのか。また、指導者の育成について、県はどのような役割を果たしているのか。
(9) 以前、50メートル屋内プールの整備について一般質問があったが、今後、県立のスポーツ施設整備の計画があるのか。
(10) 総合型地域スポーツクラブの活動に参加するには会費がかかる。公民館などで行う無料もしくは低額なスポーツ教室も必要と考えるが、県ではスポーツのきっかけづくりの事業としてどのようなことを行っているのか。

 

委員長

 山川委員に申し上げる。totoの名称の件は意見提言ということでよいか。

 

山川委員

 意見提言の時にまた発言する。

 

生涯学習文化財課長

(1) 文化庁の事業を中心として、様々な支援を行っているところである。中でも、伝統文化子ども教室事業は、申請件数274件、採択件数が265件である。上限90万円で、必要経費を補助している。大変意義のある事業ということで多く活用されている。
(2) 博物館等の再編整備計画の中で、平成20年4月に地元移管という予定であったが、地元自治体の財政状況もあり、県が一方的に進めるわけにもいかない。大変厳しい状況だが、引き続き地元自治体と協議を進めていきたい。
(3) 再編整備計画の中で、共通的な事務を一元化することでできるだけ効率的な経費の執行に努めることとした。館長をはじめ4名の兼任職員が従事しているが、週1回集まって会議を行うなど、きめ細かな連絡体制をとっており、今のところ支障なく運営を行っている。
(4) 経費の削減や開館時間を延長しサービスが向上した。また、非常勤職員(交流員)の増員によって安全確保の面でも強化されている。
(5) 再編整備計画において評価項目を設け、実施しているところである。現在のところ評価項目の修正はしていない。博物館等の評価についての検討は、総合調整機能を持つ歴史と民俗の博物館を中心に進めていく。

 

スポーツ振興課長

(6) 平成19年度は40%、平成20年度は31.9%である。調査は7月に行っており、昨年はガソリンの値上がり等経済的に不況であったことが影響していると思われる。
(7) 安定的にクラブ運営を続けていくためには、クラブが資金面で自立する必要がある。国からの補助金はクラブが軌道に乗るまでの設立当初5年間を期限に助成するものであり、県は運営面の指導助言等による支援を行っている。
(8) 86の企業、大学で施設開放の協力をいただいている。また指導者の育成について、県ではクラブのキーマンとなるクラブマネージャーの養成を行っている。
(9) 県水泳連盟から50メートル屋内プールの要望があったが、試算すると、設置には100億円以上の費用が必要となる。課題として受け止めて検討していきたい。
(10) 県ではスポーツのきっかけづくりとして、本年度は熊谷と上尾の2会場で5月30日と31日の2日間スポーツフェスティバルを実施し、約8,000人の県民に参加いただいた。また、年間を通じて市町村の協力を得ながら、県民総合体育大会を実施しており、昨年度は約41万人の参加があった。

 

山川議員

(1) 県が総合型地域スポーツクラブのクラブマネージャーを養成しているとのことだが、これまで資格を取得した人は何人いるのか。
(2) 博物館の評価項目は変わりないと言うが、インターネットで見たら開けなかった。再検討中という表示がでてきたはずである。なぜ開けないのか。
(3) さきたま史跡の博物館と嵐山史跡の博物館は距離が離れているのに、職員3名が兼務というのはいかがなものか。兼務でない形にはできないのか。
(4) スポーツボランティアは5000人を目指しているとのことだが、平成21年3月末で1,533名では少ない。もっと気楽に参加できるような仕組みはないのか。

 

スポーツ振興課長

(1) クラブマネージャーは、資格ではないので講習会を開催しているというのが実態である。昨年度は31名に参加いただいた。
(4) 埼玉国体を契機に目標を5000人とした。現在登録者数は少ないが、ボランティアの方々の活動をみると、ボランティアをしたいという気持ちは強くなっており、スポーツ大会に実際に参加している人の数は多くなっている。現在の状況を踏まえて、多くの方に活動していただけるように努めていきたい。

 

生涯学習文化財課長

(2) HPがなぜ開けないのかわからない。私どもがやると開く。
(3) 2つの博物館は距離は遠いが、業務内容が近いということもある。平成20年度の川の博物館の指定管理者制度導入をもって再編整備計画が終了したばかりでもあるので、今後の推移を見ていきたいと考えている。

 

山川議員

(1) クラブマネージャーの育成は昨年度だけの数字ではなく、これまで何人が講習会を受講したのかを教えてほしい。
(2) スポーツボランティアが増えない原因は何か。

 

スポーツ振興課長

(1) 昨年度より前の参加者については把握していない。クラブの運営にはクラブマネージャーの役割が非常に大きい。多くの方に講習会に参加いただき、地元でクラブの立ち上げに携わっていただいている。
(2) ボランティアバンク制度をとっており登録人数は少ないが、スポーツ大会で個別にボランティアを募集すると多くの方に参加いただいている。今後、どういう制度がよいのか検討していく。

 

〈意見・提言〉

 

山川議員

(1) 6館体制に再編された博物館について、充実したサービスを提供するためには、各館に館長がいることが望ましい。各館に館長を配置し、県民サービスの向上に努めてほしい。
(2) 総合型地域スポーツクラブの運営に対し、国や県は補助金を出しておらず、公営ギャンブルであるサッカーくじの収益金で補助している。配分の公平性や平等性が保たれなくなるだけでなく、totoのロゴを付けさせ、子どもたちにギャンブルの宣伝をさせることにもなる。こういう状況を改善し、国や県が補助すべきである。
(3) スポーツを行うには施設が不足している。既存施設活用の更なる充実のほか、県立スポーツ施設の設置も考えてほしい。

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