2月県議会始まる
新年度一般会計予算案など審議へ
八ッ場ダム建設の工期5年延長の議案も
埼玉県議会2月定例会が20日開会されました。今定例会には2008年度埼玉県一般会計予算案をはじめ59件の議案が提出され、上田知事が本会議で提案説明に立ちました。
一般会計予算の内容については、NO.20でお知らせしたとおりですが、このほか、八ッ場ダムの工事期間を5年間延長する国の基本計画の変更に対する承認案件や、「高すぎる」と介護事業者から不満や批判が出されていた介護サービス情報調査手数料(現行4万円)を2万9千円に引き下げるための条例改正、後期高齢者医療の安定化のための基金設置(法律で定められたもので、県が独自に実施するものではありません)のための条例、県平和資料館・県生活科学センターなど県立施設8施設の年末年始休館日を短縮する条例、県の知事部局職員160人を削減する定数条例、高等技術専門校の授業料を値上げし、秩父高等技術専門学校を分校に、飯能分校を廃止する県高等技術専門校条例などが提出されました。
県議会は、3月24日まで34日間開かれ、2月25日に本会議代表質問、24日から28日に一般質問、3月4,5日と3月17日に予算特別委員会が開催されます。(共産党の質問予定はなし)
柳下礼子県議は、3月10日と11日の福祉保健医療常任委員会と12日のくらしの安心安全対策特別委員会で質疑に立ちます。
埼玉県、BSE全頭検査を継続へ
約4千万円を予算計上
政府が今年7月末で生後20か月齢以下の牛のBSE(牛海綿状脳症)全頭検査に対する補助金を打ち切る方針を示している中で、埼玉県の対応が注目されていましたが、県は2008年度も全頭検査を継続することを決め、BSEスクリーニング検査事業費として約4千万円を新年度予算案に計上しました。
食肉処理場でのBSE全頭検査は、わが国で初めてBSEが発見された2001年10月から国が実施してきましたが、米国産牛肉の輸入再開に至る経過のなかで政府は米国の圧力に屈して、国産牛についても2005年8月に省令を改正し20か月齢以下の牛については検査しない措置をとりました。しかし、「全頭検査を守れ」という消費者と生産者の一致した声に押されて、政府は都道府県の自主的検査に対する国庫補助を継続してきました。政府がこの補助金についても08年7月末で打ち切る方針を示すなかで日本共産党の柳下議員は昨年6月7日に上田知事に宛てて「たとえ国の補助が打ち切られるような事態になっても県独自に全頭検査を継続するよう」申し入れ、08年度県予算編成に対する重点要望事項にも盛り込んでいました。