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9月定例県議会が閉会

9月県議会
補正予算などを可決して閉会
柳下議員、請願の採択を求め討論

 埼玉県議会9月定例会は16日、今年度一般会計補正予算案など28件の知事提出議案などを可決・同意して閉会しました。
 日本共産党の柳下礼子議員は本会議で、「教科書検定での沖縄戦『集団自決』掲載内容の修正指示撤回を求める意見書提出」の請願などの採択を主張して討論を行いました。柳下議員はこの討論のなかで、「『集団自決』による『軍の強制』は消し去りようのない事実であり、教科書検定における書き換えは歴史の歪曲であり絶対に許されない」と述べ、11万人の県民集会で抗議の声をあげた沖縄の思いを重く受けとめるならば、「政府は自らの行動で示すべきだ」と意見書採択を主張しました。
 これに対して、自民、公明、民主の各会派は「検定意見は、軍の関与そのものを否定したものでない」「県民大会の内容を重く受けとめるいう文科相の発言があるなど様々な動きがあることから、その動向を見極める必要がある」(文教委員長報告)などとして「継続審査」としました。また、「刷新の会」の鈴木正人議員は、「11万人の集会というが、実質は4万人強と聞いている。水増ししたとすれば、戦時の発表と何ら変わらないことになる」などと沖縄の県民集会そのものに難癖をつけ、「感情論ではなく事実を見極めるべきだ」などと文科相の教科書検定を正当化する立場から討論を行い、請願の不採択を主張しました。
 なお、同定例会に審議された請願6件(新規4件、継続2件)のうち、採択されたのは県商工会議所連合会から提出された「事業承継円滑化のための税制措置等を求める」請願の1件のみでした。
 継続あるいは不採択となった請願に対する各会派の態度は以下のとおりです。(○賛成、▲継続審査、●反対)
◇妊婦無料検診の回数を増やすことについて(自民●/公明●/民主○/共産○/社民○/刷新の会○)結果=不採択
◇こども医療費無料制度の助成対象の年齢拡大を求めることについて(自民●/公明●/民主○/共産○/社民○/刷新の会○)結果=不採択
◇高校歴史教科書検定での沖縄戦「集団自決」に関する掲載内容への修正指示撤回を求める意見書の提出を求めることについて(自民▲/公明▲/民主▲/共産○/社民○/刷新の会●)結果=継続審査
◇県議会の名において近藤善則県議の辞職を勧告する決議を行うことについて(自民▲/公明○/民主○/共産○/社民○/刷新の会○)結果=継続審査
◇県政調査費の使途の明確化について(自民▲/公明▲/民主○/共産○/社民○/刷新の会○)結果=継続審査

またもや「高層タワービル」建設で
県議会が決議

 自民党は民主党、公明党などともに、「さいたま新都心に310b級の高層ビル棟の建設を求める決議」を共同で提案し、日本共産党を除く賛成多数で可決しました。
 決議は、「本県の知名度、存在感を高め、県民意識の高揚と都市機能の集積による『賑わい』を創出するには、310b級の高層タワービルの建設が不可欠」などとして、その実現を強く求めるという内容です。

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