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9月県議会始まる

埼玉9月県議会始まる
今年度一般会計補正予算案など20議案提出

談合情報を受け工事請負契約6件を取り下げ
 上田知事再選後初の定例会となる9月県議会が26日開会されました。上田知事は2007年度埼玉県一般会計補正予算など20件の議案を提出しました。
 なお、今定例会には当初26件の議案が予定されていましたが、流域下水道関係の土木工事の一般競争入札6件について談合情報があり、「更に詳細に調査をする必要がある」として今定例会への工事請負契約の提出が見送られました。
 提案された一般会計補正予算案は、増え続ける児童虐待の防止のために児童虐待防止推進月間に合わせて「オレンジリボンキャンペーン」を推進するための予算(500万円)や道路や河川などの公共事業に係る国庫補助内定差等の整理(1億6,373万円)など予算規模は2億3,229万6千円となっています。
 また、東京都町田市の都営住宅立てこもり事件を受け、県営住宅への暴力団員の入居を排除するため入居者資格の要件に暴力団員でないことを追加する県営住宅条例の一部改正案も提出されました。
 県議会の一般質問は10月1日から5日までの5日間行われます。

上田知事が就任のあいさつ
職員削減と住民の「共助」を強調

 9月県議会の冒頭、再選を果たした上田清司知事が就任のあいさつを行いました。
 上田知事はこのなかで、@安心・安全に加え福祉・環境の3つの視点で県政を刷新することA最少の費用で最大の効果をあげることB新たな5か年計画を実行していくこと、の「三つの指針」で県政を進めていくと決意を述べました。
 また、選挙で掲げた三大公約(「みどりと川の再生」「行革日本一」「女性のチャレンジ支援」)について、「すぐにでも着手し、スピード感をもって進めていく」と述べ、なかでも行革では人口一万人当たり13.5人と全国一少ない県職員をさらに見直し「4年後には11人台 を目標にとり組んでいく」と、改めて職員を大幅に削減する考えを示しました。その一方で上田知事は、「これからの行政の課題は、地域社会でともに助け合う共助の仕組みをいかに広げられるかだと思っている」として、「行政だけではできることに限りがある。行政はつなぎ役として、地域社会全体で運動を起こしていく」などと、住民のよる「共助」を、今後の行政課題の中心に据える方針を明らかにしました。
 この知事の就任あいさつについて日本共産党の柳下礼子議員は、「県知事選でも争点になった深刻な医療問題について一切言及がなく、『女性のチャレンジ支援』でも子育て応援宣言企業やパパ・ママ応援ショップの拡大といった事業所頼みの施策にとどまって、住宅の確保や医療対策がない。しかも、職員を削減して公共サービスを低下させておきながら、行政でやれることには限界があるとして、県民の『共助』を強調するなどは責任逃れも甚だしい」と感想を語りました。

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