細菌性髄膜炎を予防するヒブ(Hib)ワクチンについて
2008年2月16日
埼玉県知事
上田清司様
日本共産党埼玉県会議員団団長
柳下礼子
細菌性髄膜炎を予防するヒブ(Hib)ワクチンについて
毎年小さな子どもの命を奪っている、危険な感染症=細菌性髄膜炎を予防するヒブワクチンが、昨年12月から任意接種できるようになりました。
年間600人が感染し、感染者の20%程度に後遺症が残り、5%程度が死亡するこの病気は、早期発見が困難であり、予防接種が最も有効です。デンマークでは93年に定期接種を導入したところ、94年には、発症者が10分の1に減り、07年には発症者ゼロとなりました。すでに多数の国で接種が実施されており、ワクチンの安全性も保証されています。今、一刻も早く、一人でも多くの子どもにヒブワクチンの接種を広げていくべきと考えています。しかし、このワクチンは1回の接種で7千円から8千円と高額であり、必要な4回の接種を行うには3万円以上の自己負担となります。これでは、子育て世帯には重すぎる負担であり、多数の接種は望めません。
よって、県におかれましては以下の点について、具体化していただきますよう、強く要望いたします。
一、ヒブワクチンの効果について、広報啓発し接種を促進すること。
二、ヒブワクチン接種に対する財政的支援を、県として検討すること。
三、ヒブワクチンを、原則無料で受けられる定期接種に組み込むよう、国に対し強く要請すること。
以上