「ヤンキャリ、狭すぎる。東西北にもほしい。」県議団と候補者が県に要望。
ー「新都心へ移転。女性、障害者、中高年と一緒にする」産業労働部長あかす。
2月3日柳下・山川両県議は、ヤングキャリアセンター埼玉の拡充と、支所の創設を求めたよう申し入れを、松岡県産業労働部長に手渡し、懇談しました。
産業労働部長は、来年度予算で、ヤンキャリで、土曜日の学生ブースを創設することや心理カウンセラーの配置を検討していることを明らかにしました。
新都心へ移転??女性、中高年、障害者を一か所に???
同時に産業労働部長は、大宮にあるヤングキャリアセンター埼玉の家賃が高いことをあげて、新都心へ移転し女性、 障害者、中高年をまとめ、国に特区申請をしてハローワーク事業の移譲を許可してもらい、ワンストップでサービスを行えるよう検討していると答えました。
一般質問で、自民党の議員が新都心にある男女共同参画センターの廃止を繰り返し求めています。これとの関連がないか、中止が必要です。
これに対して、「大宮は大変便利であの場所からうつらないでほしい」「是非春日部のふれあいセンターに支所を」「川越に支所を」など、次々要望が出されました。
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ヤンキャリを視察する柳下県議 |
申し入れ文書は以下の通り
埼玉県知事 上田清司様
2011年2月3日
日本共産党埼玉県議団 団長 柳下礼子
ヤングキャリアセンター埼玉の拡充について
厚生労働、文部科学両省が18日まとめた今春卒業予定の大学生の就職内定率(昨年12月1日時点)は68.8%で、調査を始めた1996年以降で最低となりました。これまで最低だった前年同時期を4.3ポイントも下回っており、悪化は3年連続です。高校生の就職率も70.6%と厳しい状況が続いています。社会人としての第一歩が失業者というのは特別に深刻な事態です。「就職氷河期」が繰り返されていますが、それは企業にとっても、産業日本経済と社会にとっても大きな打撃です。いま、自治体や教育関係者、企業・経済界がこの危機を打開するために真摯な取り組みを行うべき時です。
問題は今年度の新卒者に限った事ではありません。連続している就職難、派遣労働者の派遣切りなど、安定した雇用を求める青年が県内に多数存在しています。
大宮にあるヤングキャリアセンター埼玉は、新卒者はもちろん、青年たちの一人ひとりにカウンセリングやセミナーや合同面接会の開催などきめ細かい支援を行い、開設以来4万人以上の登録者のうち、把握しているだけで1万4千人の就業を実現してきました。同センターには「ヤンキャリなど周囲の人たちの支えのおかげでがんばれました」など感想が寄せられ、同センターがつらい求職活動の支えとなっていることが分かります。
しかし、同センターの1日の利用者が増加の一途をたどり、端末、相談窓口が新設されているため、フロアが非常に狭くなっております。これではプライバシーにも配慮できませんし、待合室もなく、「狭い」という感想も寄せられています。
また、大宮は大変便利な場所ですが、利用者の多くが高崎線沿線に集中し、特に西武線沿線からの利用が少なくなっております。ジョブナビのように、出張カウンセリングやセミナーは大変有効ですが、各地の青年に平等に支援を行うためにも、ヤングキャリアセンターは複数必要です。
したがって、県内青年の就職難を少しでも打開するために、以下の点を申し入れます。
一、ヤングキャリアセンターの近隣のあきスペースを確保し、フロアを広げること。
二、市町やハローワークと協力し、当面同センターの支所を、県の東西北に新設すること。三、同センターと同様の規模を持つセンター新設を検討すること。
以上