八ッ場ダム建設中止の国交相表明を歓迎する
柳下礼子団長が談話
前原誠司国土交通相が9月17日の記者会見などで公共事業の見直しの一環として八ッ場ダム(群馬県長野原町)の建設事業を中止する考えを表明しました。
この表明について日本共産党県議団の柳下礼子団長は18日、「八ッ場ダム建設の見直しを県議会で一貫して求めてきた議員団として、この国交相の表明を心から歓迎する」とする談話を発表しました。
柳下団長はこの談話の中で、「水源対策をダム建設という大きな環境破壊を伴う事業に頼る政策は世界的には時代遅れとなっている。まして八ッ場ダムは利水上も治水上も効果が疑問視され、国会審議の場でも国土交通省が治水上の効果について十分な根拠を示せなかったダム計画である」と指摘し、ダムの必要性が疑問視されていたにも関わらずダム建設を強行してきた自公政権や県などの責任を厳しく問われていると述べました。
また、上田埼玉県知事が17日の記者会見のなかで、当初建設反対だった地域住民らが下流域の治水や利水面を考慮して賛成に転じたかのように語っている問題について、「そこに至るにはダム建設を受け容れなければ地域整備にも手をつけないなど、いわば住民を兵糧攻めにする一方、ダム建設の受け入れを前提にしたバラ色の地域再建プランで反対運動の切り崩しをはかるなど、行政によって地域住民が長年にわたって翻弄されてきた歴史を忘れてはならない」と批判。「県は八ッ場ダムの建設継続に固執することなく、事業中止に向けた諸準備を国と連携しながら進めるとともに、ダム建設予定地の生活再建、地域の再生に向けた地域住民と地元自治体の取り組みを国や関係都県と協力しながら推進するべきである」とダム建設中止を受け容れるよう求めています。
柳下団長談話の全文はPDFファイルでご覧下さい。
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「前原国交相の八ッ場ダム建設中止表明について」(団長談話)
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