驚くべき「君が代起立」問題での知事発言
柳下団長が発言撤回を求める談話を発表
「日本の国旗が嫌いだとか、日本の国歌が嫌いだというような、そういう教員は辞めるしかなんじゃないんですか」−7月1日開かれた埼玉県議会本会議で上田清司知事の口からこんな答弁が飛び出しました。「民主党・無所属の会」の吉田芳朝議員の質問に答えたものですが、こうした発言は国民の「思想・良心の自由」を保障した憲法第19条の規定を無視するもので、700万県民を代表する知事の発言として重大です。
この日、2番目に一般質問に立った吉田議員は、県立学校の入学式や卒業式などの式典で国歌斉唱時に起立しない教員がいることを問題にし、学校名を明らかにすべきだなどと知事や教育委員会委員長にただしました。
これに対して上田知事は、「(学校名の公表は)教育委員会が判断することだと思うが、私は公表すべきだと思う」と述べたうえで、冒頭のような発言となりました。
この発言について、日本共産党の柳下礼子団長は、国歌・国旗に対する態度や考え方の違いをもって「教員をやめるしかない」などと言い放つ上田知事の答弁を厳しく批判し、知事答弁は憲法第19条の規定をないがしろにするものであり、700万県民の代表に相応しくない危険な発言だとして、その撤回を求めました。
なお、教育委員会委員長は、学校名の公表には応じませんでした。
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「日の丸・君が代問題に関する知事答弁について」(団長談話)pdf)