高橋史朗氏の教育委員長選出で柳下議員が談話
10月25日開かれた県教育委員会で、「新しい歴史教科書をつくる会」元副会長の高橋史朗氏が教育委員会委員長に選出されたことについて、柳下礼子県議は以下のような談話を発表しました。
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高橋史朗氏の教育委員会委員長選任について(談話)
埼玉県教育委員会は今日(25日)開かれた定例会で、高橋史朗氏を教育委員長に選出しましたが、驚きを禁じ得ません。
高橋氏は、「新しい歴史教科書をつくる会」の結成に携わり、教育委員選任直前まで同会の副会長を務めたほか、教育基本法の改悪などを推進した「日本の教育改革」有識者懇談会(略称・民間教育臨調)の運営委員長を務めるなど、政治的な活動を積極的に展開してきた人物です。
しかも高橋氏は、教育委員選任後も扶桑社発行の中学校「公民」教科書の監修に携わっていたことが判明したことに加え、教育委員会の人事権が及ぶ県内の教員を対象にした「埼玉師範塾」を開いて自ら塾長に就任するなど、教育委員として職務・権限に照らしてこうした行為は厳しく批判されなければなりません。
教育には、政治的中立性と安定性の確保が強く求められおり、教育行政の執行に当たっては、個人的な価値判断や特定の党派的、宗派的影響力から中立性を確保するとともに、安定性・継続性の確保が求められています。
教育委員長はこうした教育委員会の役割・任務を十分自覚し、民主的な運営を通じて事務を処理する責務を負っています。従って、今後高橋氏が教育委員長として、憲法と教育行政の理念に立った教育事務の処理に徹するよう強く求めるとともに、今後の言動を注意深く見守っていく考えです。
以上