特養ホームが足りない!?親の介護は大丈夫?

現在、子育て真っ最中の世代にとって、今後考えていかなくてはならないことの一つとして親の介護がありますよね。
これからは人生100年時代とも呼ばれており、高齢期が長期化していくと思われます。今は関係がなくても、いざという時のために知識をつけておく必要がありそうです。

 
今年3月に行われた埼玉県議会本会議で、介護職員の確保や空床対策などの計画を見直さなければ特別養護老人ホームの新設は認めないという決議案が採択されました。
現在埼玉県では1万人近い待機者がいると言われており、自宅で介護をしている家族にとっては大変な日々が長引くことになります。
  
今回計画の見直しを求められた「特別養護老人ホーム」と、「介護老人保健施設」はどちらも介護保険を利用して施設に入居し、介護サービスを受けることができます。では、違いはどこにあるのでしょうか。大きな違いは
特別養護老人ホームは終の住処として、介護を受けながら長く生活する施設であり、
介護老人保健施設は介護を受けながらリハビリを行い、一定期間での在宅復帰を目指す施設ということです。
老健施設は、リハビリのための設備や体制が必要なためやや料金は高めですが、一定期間で退去するのが前提なので入居しやすい状況となっています。特養ホームでも多少の空きはあるようですが、介護職員の不足などからこれらを活用できていないのが現状のようです。
  
特養ホームは、入所基準が要介護3〜5と認められている方に限られています。つまり、現在入居できていない待機者も食事や入浴、排泄など日常生活ほとんどの介護を必要としており、自宅での介護には限界があると思われます。
最近では高齢者が高齢者を介護する老老介護や、認知症の要介護者を認知症の方が介護する認認介護など、深刻な問題が増えてきており、家族は必死で介護を続けています。一刻も早く問題が解決し、待機者が減ることを願うばかりです。
 
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