さいたま県内の”はしか”発症状況

今年の3月以降、沖縄県ではしかの報告数が急増していますが、沖縄県以外でも発症が報告されています。感染が拡大しないように、事前に予防することが大切です。

はしかとは

麻しんウイルスに感染することによって発症する感染症で、感染力が非常に強く、空気感染するため同じ部屋にいるだけでも感染することがあります。感染すると、10~12日間の潜伏期間を経て、発熱、倦怠感が出てきます。その後は高熱が出て耳の後部や首のあたりから始まる発疹が出て約7~10日かけて回復していきます。現在、有効な治療薬がないため、発症しても症状を和らげる治療のみとなります。

さいたま県内の発生状況

さいたま県では、2018年2~5月の間に7例の届け出がありました。すべて成人の男女ですが、二度のワクチン接種はなし、または不明となっています。2016・2017年では子どもの発症者も出ています。

ワクチン接種の重要性

感染力の強いはしかにおいて、唯一の予防法はワクチンの接種です。1歳児と小学校入学1年前の幼児(今年度6歳になる者)は、定期予防接種の対象となっていますので、早めに接種をさせましょう。2回接種することで、ほぼすべての人が免疫を獲得できます。免疫のない方が感染した場合にはほぼ100%発症するようです。
また、平成2年4月2日以前に生まれた方は一度しかワクチンを接種していない人が多いようなので母子手帳を確認するか、抗体検査を受けるようにしましょう。生ワクチンのため、妊娠中は接種できないのでご注意ください。

感染力が強いので、家族の中で一人がかかればみんなに感染してしまう可能性が大いにあります。二度のワクチンを接種すれば防ぐことができますので、必ず家族全員確認するようにしましょう。沖縄や海外などのはしかが流行している地域への旅行なども、できる限り控えた方が良さそうですね。
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