ひとりで悩まないで!県がはじめてLGBT団体の要望聞く

LGBT(えるじーびーてぃー)という言葉を、ご存知ですか?

L…レズビアン(女性同性愛者)
G…ゲイ(男性同性愛者)
B…バイセクシュアル(両性愛者)
T…トランスジェンダー(性同一性障害を含む性の不一致)
上記の頭文字をとったもので、性的少数者をさす言葉です。

日本の人口の7.6%(約960万人)がLGBTだと考えられています。※
埼玉県の総人口以上の方がLGBTの対象者という推計になります。
※ダイバーシティ(多様性)課題対応専門組織「電通ダイバーシティ・ラボ」LGBT調査2015より

ひとりで悩まないで!県がはじめてLGBT団体の要望聞く

 

左利きの人の割合と同じ位になりますね。

マイノリティであるがゆえに、家族をはじめとした周囲になかなか理解されず、差別に苦しんでいるLGBTの方が、埼玉県にもたくさんいらっしゃいます。

人にはそれぞれ性格や好みがあるように、LGBTも、多様な性のあり方にすぎません。
しかし、偏見による差別は後を絶たず、大きな人権問題となっています。

先進的な試みを始めた大阪市淀川区
大阪市淀川区では、全国に先駆けてLGBT支援における先進的な取り組みを実施しています。

◆淀川区LGBT支援事業HP『レインボー、はじめました!』
https://niji-yodogawa.jimdo.com/

 

 

2016年9月、党県議団の柳下礼子県議も実際に淀川区の取り組みを視察しました。

ひとりで悩まないで!県がはじめてLGBT団体の要望聞く

LGBT(性的マイノリティー)関連団体との懇談を実現

その後、埼玉県の人権推進課とLGBT(性的マイノリティー)関連団体との懇談を、初めて実現する事ができました。

参加いただいた団体の方々からは、切実な声、県への要望、積極的な改善提案が多数寄せられています。
下記に、ほんの一部をご紹介します。

●「LGBTについてすべての人が関わってほしい。常に偏見にさらされ、自分を肯定できない。自己を肯定できる環境づくりをしてほしい。特に教育分野で」
●「自分も性別への違和感からうつ病になり、二度自殺未遂をおこなった。LGBTは命の問題」
●「多くの当事者が3~5歳で性別に違和感を感じる。幼稚園を含む県内全教職員対象の研修を実施すべき」
●「県有施設の会議室など使い、当事者が安全に安心して集える場をつくってほしい」
●「自治体職員の研修とともに、まずは職場にいる性的マイノリティの把握を行うことからはじめてほしい」
●「LGBTに対する理解でも、トップが関心を持ち、積極的に改善をおこなうことで、組織の空気が変わる。学校や職場のトップに公の立場から働きかけていくことが非常に大切」

LGBTの方が暮らしやすい社会は、この社会に生きるすべての人にとって、暮らしやすい社会のはずです。

2016年12月定例会でLGBT当事者の声を紹介し、県民への理解促進を強く求めました。県も2017年2月にLGBTに関する県民講座を初めて実施することになりました。

今後も、LGBT支援の取り組みを広げていきたい思います。